では、最後の仕上げとして "クマ" という白色のテキストを入れます。 テキストは黒色で縁取りし、縁取りした部分は少しぼかします。
なお、白色のテキストの後ろに黒色でぼかしたテキストを配置することで縁取りを表現します。
では、テキストを入力します。

上図のように画面左部にあるツールボックスからテキストツールを選択します(またはキーボードのT(またはF8キー)を押します)。
      次に、テキストを作成します。
      作成したいテキストの1文字目の左下の位置をマウスの左ボタン( )でクリックします。
)でクリックします。
    
ドラッグではなくクリックしてください。 ドラッグしてしまうと、流し込みテキストが作成されてしまいます。 クリックした場合は、通常のテキストが作成されます。

上図のように作成したいテキストの左下の位置ををクリックします。

上図のようにテキストカーソルが表示され、キーボードから文字が入力できる状態になります。 日本語入力をオンにして、"クマ" と入力しましょう。

上図のように "クマ" と入力します。 続いて、文字を大きくします。

上図のように画面上部にあるツールコントロールのフォントサイズを 220 に変更します。

上図のように文字が大きくなります。 なお、色はまだ白色には変えません。 背景が白色であるため、今、白色に変えると見えなくなるためです。
続いて、テキストを複製します。 複製したテキストは縁取り用に使います。

上図のように選択ツールでテキストを選択します。

上図のように画面上部のプルダウンメニューの"編集(E)" -> "コピー(C)"を実行します(またはキーボードのCTRL+Cを押します)。 では、コピー元と同じ位置に貼り付けて複製しましょう。

上図のように画面上部のプルダウンメニューの"編集(E)" -> "同じ場所に貼り付け(I)"を実行します(またはキーボードのCTRL+ALT+Vを押します)。

上図のようにテキストが同じ場所に貼り付けられます。 ただし、コピー元と完全に重なっているため見た目ではわかりません。
続いて、複製したテキストのストロークを設定します。 なお、テキストは初期状態ではストロークは持っていません。

上図のようにストロークを黒色で幅を 2 に設定します。 これでコピー元のテキストよりも太くなりました。
続いて複製したテキストをぼかします。

      上図のように複製したテキストを、マウスの右ボタン( )でクリックします。
)でクリックします。
    

上図のようにメニューが表示されますので、"フィル/ストローク(F)..."を実行します。

上図のようにフィル/ストロークダイアログが開きます。

      上図のように ぼかし に 20.0 を指定します。
      設定したらダイアログのタブの[X]ボタン(![[X]ボタン [X]ボタン](/images/button_dialog-close.jpg) )を押してダイアログを閉じます。
)を押してダイアログを閉じます。
    

上図のように複製したテキストにぼかしがかかります。 では、ぼかしたテキストを最背面に移動しましょう。

上図のように画面上部のプルダウンメニューの"オブジェクト(O)" -> "最背面へ(B)"を実行するか、キーボードのEndキーを押します。

上図のように複製したテキストが最背面に移動します。
次にコピー元のテキストのフィルを白色に変えます。 まずは、コピー元のテキストを選択します。

      上図のようにコピー元のテキストを選択します。
      では、フィルを白色に設定しましょう。
      今回は、カラーパレットをマウスの左ボタン( )でクリックして設定してみます。
)でクリックして設定してみます。
    

      上図のようにカラーパレットの白色をマウスの左ボタン( )でクリックします。
)でクリックします。
    

上図のようにコピー元のテキストのフィルが白色に設定されます。 このように、カラーパレットをクリックすることでもフィルの色を設定することができます。 なお、SHIFTキーを押しながらクリックするとストロークに色が設定されます。
仕上げとして、コピー元のテキストを最背面の1層上に移動させます。 キーボードのEndキーを押し、さらにPageUpキーを押します。

上図のように白色の "クマ" という文字が黒色で縁取りされます。
これで、座っているクマの画像は完成です。 ここまでの作業で、Inkscapeの基本的な機能については説明できたのではないかと思います。
テキストツールでテキスト作成することができます。 なお、テキストには、通常のテキストと流し込みテキストがあります。
クリックすると通常のテキストとなり、ドラッグすると流し込みテキストとなります。
通常のテキストでは、テキストの内容に応じて枠が変化します。 流し込みテキストでは、枠の形に合わせてテキストが自動改行されます。
| 操作/コマンド | 説明 | 
|---|---|
| ![[テキストツール]ボタン [テキストツール]ボタン](/images/button_tools-text.jpg)  (または) T (または) F8キー | テキストツールを選択する | 
| (テキストツール選択中) マウスの左ボタン(  ) | クリックした位置を基点として通常のテキストを作成する | 
| (テキストツール選択中) マウスの左ボタン(  )のドラッグ | ドラッグした範囲に流し込みテキストを作成する | 
テキストは初期状態ではフィルは持っていますが、ストロークは持っていません。 フィルやストロークの設定はシェイプやパスと同じで、カラーパレットのクリックでフィルの色を、SHIFTキーを押しながらのクリックでストロークの色を指定することができます。 もちろん、カラーパレットの右クリックや画面左下のスタイルインジケータの右クリックで表示されるサブメニューからもフィルやストロークの色を指定することができます。
| 操作/コマンド | 説明 | 
|---|---|
| (カラーパレットの上で) マウスの左ボタン(  ) | クリックした色をフィルに設定する | 
| (カラーパレットの上で) SHIFT+マウスの左ボタン(  ) | クリックした色をストロークに設定する | 
| (カラーパレットの上で) マウスの右ボタン(  ) -> "フィルに設定" | クリックした色をフィルに設定する | 
| (カラーパレットの上で) マウスの右ボタン(  ) -> "ストロークに設定" | クリックした色をストロークに設定する | 
| (スタイルインジケータの上で) マウスの右ボタン(  ) | フィル・ストローク用のサブメニューを表示する |