前の記事ではオブジェクトの整列について説明しました。 続いて、この記事ではオブジェクトの配置について説明します。 配置とは、オブジェクトを等間隔で並べる機能です。 垂直方向に並べることも、水平方向に並べることもできます。
なお、整列とは違い、1つのオブジェクトでは動作しません。 複数のオブジェクトを対象にする必要があります。
では、オブジェクトを配置してみましょう。 何でもいいので、5・6個の小さなオブジェクトが配置された画像を用意してください。
上図のように円のシェイプが配置された画像です。 これらのオブジェクトを配置してみましょう。
選択しなくては配置の対象とはなりませんので、まずはオブジェクトを選択します。
上図のように全てのオブジェクトを選択します。 次に、整列と配置ダイアログを開きます。
上図のように画面上部のプルダウンメニューの"オブジェクト(O)" -> "整列と配置(A)..."を実行します(またはキーボードのSHIFT + CTRL + Aを押します)。
上図のように整列と配置ダイアログが開きます。 整列とは違い、配置関連の項目群にはボタンしかありません。
上図のようにオブジェクトが配置されます。 左端が等間隔になるように並び替わっていますが、ちょっとわかりにくいですね。 上図を加工して線を入れてみます。
上図のように左端の距離がわかるように加工してみました。 左端が等間隔になっていることがわかります。
では次に、オブジェクト間の間隔が均等になるように配置してみましょう。
上図のように[オブジェクト間の水平方向間隔を等しくする]ボタン()を押します。
上図のようにオブジェクトが配置されます。 オブジェクト同士が等間隔になるように並び替わっていますが、これもわかりにくいですね。 同じように上図を加工して線を入れます。
上図のようにオブジェクト間の隙間が均一になっていることがわかります。
Inkscapeには配置の機能があり、複数のオブジェクトを等間隔で並べることができます。 オブジェクトの左端・右端・上端・下端・中心で等間隔にすることも、オブジェクト間の隙間を等間隔にすることもできます。