前の記事の『線を引いて新規パスを作成する(その2)』からの続きです。 この記事では、パスの延長およびサブパスの追加方法について解説します。 『新規にパスを作成する』というのとは少し違いますが関連が深いのでここで説明しておきます。
パスの延長とは、既存の開いたパス(端のノードを持つ閉じていないパス)に線をつなげて描き足すことです。
サブパスとは、複数の線で構成されているパス(複合パス)のそれぞれの線のことです。 つまり、サブパスの追加とは、既存のパスに線をつなげずに描き足すことです。
つまり、延長して線を描き足す方法と、延長せずに線を描き足す方法を説明します。
パスの延長とサブパスの追加を実際にやってみましょう。
上図のように今回は "N" の形状のパスを作成してみました。 では、このパスを延長してみます。 鉛筆ツールとペンツールのどちらでも延長できますが今回はペンツールを使ってみましょう。
まず、パスを選択する必要があります。
上図のように画面左部にあるツールボックスから選択ツールを選択します(またはキーボードのS(またはF1)を押します)。 では続いて、選択ツールでパスを選択します。
上図のようにパスを選択します。 では、パスを選択した状態のままペンツールに切り替えましょう。
上図のように画面左部にあるツールボックスからペンツールを選択します(またはキーボードのB(またはSHIFT + F6)を押します)。
では、右端のノードを延長しましょう。
上図のように延長したい端のノードをマウスの左ボタン()でクリックします。
上図のように端のノードが延長され、延長先をマウス操作で選べる状態になります。 なお、赤色の線が新たに引かれるセグメントです。
上図のように "M" の形状になるようにクリックし、さらにEnterキーを押します。
上図のようにパスが延長され、延長先に新たなノードが追加されました。 このように、ペンツールで端のノードをクリックすることで、パスを延長することができます。
パスの延長の説明はこれで終わりです。 ここからはサブパスの追加の説明に入ります。 なお、すでに説明したように、サブパスの追加とは既存のパスに線をつなげずに描き足すことです。
まずは、形状を "N" に戻しましょう。 画面上部のプルダウンメニューの"編集(E)" -> "元に戻す(U)"を実行します(またはキーボードのCTRL + Zを押します)。
上図のように "N" の形状に戻します。 では、サブパスを追加しましょう。 引き続き、ペンツールを使います。
サブパスは、SHIFTキーを押しながらマウスの左ボタン()をクリックすることで線引きが開始されます。
上図のように新たなサブパスの引き始めの場所をSHIFTキーを押しながらマウスの左ボタン()でクリックします。
上図のように新たなサブパスの線引きが始まります。 なお、赤色の線が新たに引かれるセグメントです。
上図のように4箇所でクリックします。 なお、4箇所目は線の引き始めのノードをクリックしてください。 端のノードをクリックすると自動的に線引きが確定されますので、Enterキーを押す必要はありません。
上図のようにクリック位置をつなぐ直線が引かれます。 バウンディングボックスが1つであることから、1つのパスのままだということがわかります。
つまり、1つのパスなのに2本の線があるということです。 これは、このパスが複合パスになったということを意味しています。
鉛筆ツール・ペンツールでは、端のノードをクリック(またはドラッグ)することでパスを延長することができます。
鉛筆ツール・ペンツール・カリグラフィツールではSHIFTキーを押しながら操作することでサブパスとして線が引かれます。