オブジェクトにはシェイプとテキストとパスがあり、それぞれ特徴があることは基礎知識 > オブジェクトについて > シェイプとテキストとパスで説明した通りです。
シェイプは基本図形であり、矩形・3Dボックス・円・多角形・螺旋があります。 矩形を円に変えたり、円を多角形に変えることはできませんが、円を弧に変えたり、五角形を七角形に変えることはできます。
つまり、固有の特徴が変わらない範囲であれば、形状を加工できるということです。
テキストは文字の集まりであり、ワープロやメモ帳での文字の入力・編集と同じ感覚で文字を扱うことができます。
文字の集まりであるため、文字の単位で追加・削除することができます。
パスは、複数の点を結んだ線です。 点であるノード、ノード間を結ぶ線であるセグメント、およびセグメントを曲げるためのノードハンドルから構成されます。
シェイプのように決まった形状である必要はなく、自由に形を作ることができます。
シェイプは完全に自由には加工することができず、例えば円のシェイプを五角形にすることはできません。 円のシェイプを楕円や弧にするというように固有の特徴が変わらない範囲でしか加工できません。
また、テキストは文字の単位でしか編集することができないため、『空』という字の『穴かんむり』だけ抜き出すことはできません。
そのように加工の自由度が低いシェイプやテキストですが、実はシェイプとテキストはパスに変換することができます。
パスは自由に形を作ることができますので、シェイプもテキストもパスに変換してしまえば後は好きなように自由に加工することができます。 例えば、文字の一部分を加工して強調するということができます。
ただし、パスに変換してしまったシェイプやテキストは、もはやシェイプでもテキストでもありません。 例えば、五角形から七角形に簡単に変えることはできず、自力でパスの点(ノード)を増やし、各頂点を移動して均等に配置する必要があります。
テキストについても同様で、パスに変換してしまうと文字の単位での追加・削除はできなくなります。 パスに変換されたテキストは、ただの線の集合であり、文字の情報は失われています。
なお、パスをシェイプやテキストに変換することはできません。 元のシェイプやテキストが必要な場合は、パスに変換する前に複製しておき、非表示にしてキャンバス上に残しておきましょう。
シェイプとテキストはパスに変換することができ、パスに変換してしまえば後は好きなように自由に加工することができます。
ただし、パスからシェイプやテキストに変換することはできません。 元のシェイプやテキストが必要なら、あらかじめ複製・非表示にしてキャンバス上に残しておきましょう。