前の記事の『カラーパレットで色を素早く指定する』からの続きです。 引き続き、カラーパレットの利用例について紹介します。
ここからは、カラーパレットからのドラッグによる色の指定の説明に入ります。
では選択ツールに切り替えます。
上図のように画面左部にあるツールボックスから選択ツールを選択します(またはキーボードのS(またはF1)を押します)。
では、カラーパレットからのドラッグで色を設定してみましょう。 カラーパレットの赤色から矩形のシェイプのフィルへドラッグします。
上図のようにカラーパレットの赤色をシェイプのフィルへドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。
上図のように矩形のシェイプのフィルが赤色になります。 このように、フィルの上でドラッグを終えるとフィルに色が設定されます。
今度は、ストロークを設定してみましょう。 カラーパレットの緑色から矩形のシェイプのストロークへドラッグします。
上図のようにカラーパレットの緑色をシェイプのストロークへドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。
上図のように矩形のシェイプのストロークが緑色になります。 このように、ストロークの上でドラッグを終えるとストロークに色が設定されます。
続いては、SHIFTキーを押しながらドラッグしてみましょう。 カラーパレットの黄色から矩形のシェイプのフィルへSHIFTキーを押しながらドラッグします。
上図のようにカラーパレットの黄色をシェイプのフィルへドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。
上図のように矩形のシェイプのストロークが黄色になります。 このようにSHIFTキーを押しながらだと、フィルの上でドラッグを終えてもストロークに色が設定されます。
では次に、線形グラデーションを利用している場合の説明に移ります。 なお、放射グラデーションを利用している場合も同じです。
上図のように楕円のシェイプを選択します。 では、楕円のシェイプを選択した状態で、グラデーションツールに切り替えます。
上図のように画面左部にあるツールボックスからグラデーションツールを選択します(またはキーボードのCTRL + F1を押します)。
今回は線形グラデーションの終点に赤色を設定してみましょう。 カラーパレットの赤色から線形グラデーションの終点である丸ハンドルへドラッグします。
上図のようにカラーパレットの赤色をグラデーションの丸ハンドルまでドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。
上図のように線形グラデーションの終点の色が赤色になります。
続いては、スタイルインジケータへのドラッグで色を設定する方法を説明します。 では選択ツールに切り替えます。
上図のように画面左部にあるツールボックスから選択ツールを選択します(またはキーボードのS(またはF1)を押します)。
上図のように楕円のシェイプを選択します。
では、色を設定しましょう。 カラーパレットの緑色から画面左下のスタイルインジケータのフィルへドラッグします。
上図のようにカラーパレットの緑色をスタイルインジケータのフィルへドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。
上図のように楕円のシェイプのフィルが緑色になります。
次にストロークの色を設定しましょう。 カラーパレットの青色から画面左下のスタイルインジケータのストロークへドラッグします。
上図のようにカラーパレットの青色をスタイルインジケータのストロークへドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。
上図のように楕円のシェイプのストロークが青色になります。
次に、カラーパレットの右クリックで表示されるサブメニューから色を設定してみましょう。
上図のようにカラーパレットの赤色をマウスの右ボタン()でクリックし、表示されるサブメニューの"フィルに設定"を実行します。
上図のように楕円のシェイプのフィルが赤色になります。 カラーパレットを直接クリックするよりも操作が増えるため、この手順で色を設定する利点はないでしょう。
続いては、ストロークです。 ストロークは黄色に設定してみましょう。
上図のようにカラーパレットの黄色をマウスの右ボタン()でクリックし、表示されるサブメニューの"ストロークに設定"を実行します。
上図のように楕円のシェイプのストロークが黄色になります。 カラーパレットをSHIFTキーを押しながらクリックするよりも操作は増えますが、マウスだけで操作できるという利点があります。
最後に、カラーパレットの切り替えについて説明しておきます。 Inkscapeではカラーパレットにはいくつもの種類が用意されており、いつでも自由に切り替えることができます。
上図のようにカラーパレットの右端にある三角マークをマウスの左ボタン()でクリックします。
上図のようにカラーパレットの一覧が表示されますので、切り替えたいカラーパレットを選択します。 今回は "Royal" を選択してみましょう。
上図のようにカラーパレットが "Royal" に切り替わります。 このように、カラーパレットはいつでも切り替える事ができます。
カラーパレットからオブジェクト(またはスタイルインジケータ)へのドラッグでも色を設定することができます。 スタイルインジケータへのドラッグなら選択中のオブジェクトが対象になります。
また、カラーパレットは、右端の三角マークをクリックすることで他のカラーパレットに切り替えることができます。